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佐久市志 歴史編(三) 近世
出版:1992年/出版元:佐久市/編集者:佐久市志編纂委員会
章節目次
序章







近世の展望








近世的支配体制の成立








近世村落の形成と変化








農業の発展と農民闘争








諸営業の発達と豪農・貧民








小作騒動と村の改革








民衆文化の高まり








幕末の政情と佐久
第一編







近世前期

第一章






領主と村


第一節





佐久一郡逃散 21








依田康真の藤岡転封 21








徳川家康の五か国支配








依田氏の藤岡転出








めまぐるしくかわる領主








仙石秀久の苛政と佐久一郡逃散 28








小諸城の大改修








地方取りたての家臣たち








文禄・慶長の貫高検地








年貢と課役








佐久一郡逃散








農村の立て直し 41








秀久から忠政へ








還住策の推進








肝煎納めの成立


第二節





寛永総検地 50








佐久一郡支配から分割支配へ 50








徳川忠長領の成立








松平忠憲と忠利








幕府領の新設








寛永の領内総検地 58








貫高から石高へ








忠長領の検地








幕府領の改め検地








忠憲領の検地と無地高








寛永検地と本高








寛永期の年貢負担 73








寛永六年検地以前の年貢








厘取法から反取法へ








村請制の確立


第三節





甲府徳川領と諸領 86








甲府徳川領 86








甲府徳川領の成立と拡大








家臣団と地方知行








代官と陣屋








諸領の推移 109








館林徳川領








小諸領の推移








坂木藩・高滝藩板倉氏領








検地と年貢 127








寛文・延宝の再検地と新田検地








甲府徳川領の石代納








甲府徳川領の江戸回米








甲府領給地・板倉領の年貢

第二章






山・水


第一節





入会林野 155








山手年貢と御林 155








山役銭








御林








西山入会 160








西山入会








四二か村入会山の確定








四二か村入会慣行と出入








小田切入会山








八郡入会山








東山入会 167








上州西牧入会山と山銭








内山と志賀入会山








平尾山周辺の入会山








浅間山麓入会 170








南木山入会








長倉入会山








林野の利用 171








入会林野の利用








自生林と植林








内野と御林


第二節





用水と新田開発 176








用水堰の開削 176








用水堰の開削








安原用水








常木・三河田堰の開削








野沢堰と八か村








新田開発と新田村 186








志賀湖の干拓








香坂新田








佐左衛門新田








下県新田








相浜新田








杉山新田








大沢新田








桜井新田

第三章






村のなりたち


第一節





村のしくみと村政 205








村役人 205








村方三役の成立と役割








村役人層の系譜








名主と村財政








五人組・宗門改めと村 217








五人組帳と「五人組帳前書」








五人組の構成員








宗門改めと百姓








村方騒動 231








本百姓と小百姓の自立








村方騒動


第二節





身分と差別 235








近世の身分制度 235








士農工商の身分支配








村の諸階層








本百姓と抱百姓 243








本百姓の系譜と性格








本百姓の土地所有と経営








譜代の下人








抱百姓の系譜








地主経営と小作








被差別部落 262








「うへをみな」








近世部落の成立








「かわた」から「えた」へ








差別意識の確立








部落の生活








非農業民と差別
第二編







近世中期

第四章






領主の政治と財政


第一節





岩村田藩 273








藩政 273








藩主と家臣団








江戸屋敷








参勤交代








在邑中の藩主の動向








岩村田陣屋








領政 291








領村の概要








地方支配機構と法令








領内法度








分知・旗本知行所








貢租と財政 302








貢租制度








藩財政の推移


第二節





田野口藩 312








陣屋と領政 312








藩主








家臣団








三塚陣屋から田野口陣屋へ








地方支配と代官








貢租と財政 327








知行高








検見取と定免








苦しい藩財政


第三節





小諸藩 344








藩政 344








藩主と家臣団








藩政の展開








貢租と財政 349








貢租の制度








藩財政


第四節





旗本知行所 353








下県知行所 353








領主と成立事情








陣屋と地方支配








高野町知行所 356








領主と成立事情








陣屋と地方支配








貢租と課役








根々井知行所 362








成立事情と地方支配








貢租と財政








寺社領 367








寺社領のなりたち








龍雲寺領








龍雲寺堰


第五節





幕府領 373








陣屋と代官 373








移りかわる陣屋








御影陣屋の成立と支配地








中之条陣屋








農政と貢租 382








農政に関する法令と勧農








石代納








定免制の導入








明和の回米令と訴願








林年貢と運上・冥加








松本預所 393








松本預所の成立と解消








平賀陣屋の支配








安永の新田検地 397








新田検地の施行








安永検地と百姓

第五章






産業の発達と商品流通


第一節





農林業の発達 405








用水堰と溜池 405








濁川流域の潅漑








小堰の開削と畑田成








溜池の利用








切添・切開 411








切添・切開の進行と検地








上桜井村山畑








割地制度








田畑作物の変化と農法 414








稲の品種と稲作








畑作物








肥料と農具 419








施肥と病害虫駆除








農具


第二節





諸産業の展開 424








千曲川の漁 424








庶民の蛋白源








千曲川の漁業権








千曲川の漁法








酒造業 429








初期の酒屋








酒株と運上








工場制手工業への転換








諸職人 436








村の職人








鋳物師


第三節





商業の発達 441








市と商人 441








岩村田の商人と市








野沢の市と商人








米穀の流通 446








払米・回米








上州出来と穀商人








村の金融 451








地主の金融








質屋稼業








無尽

第六章






街道と峠道


第一節





中山道 463








中山道の成立と岩村田宿 463








中山道宿駅の成立








岩村田宿の成立








岩村田宿の機構 471








宿方と領主・村方








伝馬屋敷








伝馬勤め方の変化








問屋と問屋場








宿の経営








岩村田宿の町屋 483








町並み








旅籠屋と木賃宿








助郷制度の変遷 488








助郷制度の発足以前








助郷制度の発足








助郷減免と増村運動








中山道千曲川往還橋組合 500








中山道千曲川往還橋








千曲川往還橋組合の結成








往還橋普請と橋組合


第二節





佐久甲州道 507








佐久甲州道の成立と運輸 507








佐久甲州道の成立








甲州道の道筋








馬継場と継ぎ荷








脇道出入








野沢宿 515








野沢宿の機構








貨客の継立て








野沢原橋 518








野沢原橋の規模








橋の保守と通行の確保








野沢原橋組合








橋組合出入


第三節





千曲川の利用 529








木材の川下げ 529








急流千曲川のさ流し








善光寺用材の川下げ








川下げ出入 534








薪川下げ出入








筏通船出入








橋用材川下げ出入








水戸御用材川下げ出入


第四節





峠道の利用 541








上信の峠道 541








米の道・生活物資の道








おもな峠道








日影通りと入山峠 546








日影通りの村々








入山峠








志賀越えと日影新道 549








志賀越え








日影新道の利用








日影新道の登場








麻荷物と出入


第五節





村の道 557








村の道 557








村の道のなりたち








暮らしの道








渡川








信仰の道 564








寺社参詣の道








巡拝の道








六部と施行宿

第七章






災害と騒動


第一節





飢饉と水害 571








年貢高の変動と飢饉の発生 571








年貢高の変動








寛永の飢饉








延宝の飢饉








元禄・享保の飢饉








戌の満水 582








千曲川水系の被害








太田部村の惨状








滑津川流域などの被害


第二節





川除普請と千曲川地境論 592








川除普請 592








川除普請の規模と技術








自普請と御入用普請








国役普請








川境論 602








川境論の発生と解決








下中込村と原村の川境論








持添新田の成立








下中込村と跡部村の川境論








下中込村と跡部・桜井村々の川境論








岩尾村と下県・今岡両村の川境論


第三節





宝暦田野口騒動 616








騒動の経過 616








田野口村の訴願








領下への拡大








吟味の強行








騒動の意義と影響 628








いわゆる箱訴状について








挫折した騒動

第八章






村と町の生活


第一節





農民の階層 637








本百姓・抱百姓・奉公人 637








階層分化の進行








本百姓の動向








抱百姓の上昇








奉公人








地主の成長 648








地主の系譜








手作大地主








手作地主の経営








地主の成長








地主と小作人








小作料


第二節





村の運営 660








村方騒動と村役人 660








村の仕置権と村役人








有力百姓家の支配権争い








小百姓による村方騒動








面割から高割へ








村役人の変化と村定 669








年番名主制の成立








村方三役の成立








村定








村の財政 677








村入用をめぐる村方騒動








村入用帳の成立








村入用の実態


第三節





家と生活 686








戸口・家族構成の変化 686








戸口の変化








土地所有と家族構成








衣・食・住 692








階層と住宅








衣類の変化








食生活の変化








家と同族団 699

















家訓・家法








同族団と村








農民の一年と一生 709








遊び日の増加








村の娯楽








農民の一生


第四節





強まる差別と新しい人間関係 721








差別の強化 721








元文の身分差別令








ぼんぼく一件と差別意識








牢抜け一件と牢番逐電








差別の微細化








被差別部落の生活と信仰 726








部落の人びとの生活








差別戒名と信仰








人口の増加と部落の変化








新しい人間関係と権利要求

第九章






近世の文化


第一節





信仰のすがた 737








神社と祭礼 737








もろもろの神








村の鎮守








八幡社と稲荷社








伝統の祭り








神社と民衆








神社と神職








仏教と民衆 747








寺院の系列








寺の経済








壇那寺と壇徒








修験 757








法華堂








村の修験


第二節





多彩な民間信仰 762








伊勢講のひろがり 762








御師と伊勢講








伊勢講の運営と代参








おかげ参り








もろもろの講集団 767








代参講








念仏講








観音信仰 771








観音巡拝








観音霊場の移し


第三節





医薬と民衆 774








医薬と医師 774








さまざまな病気、敬忠の場合








薬種の普及と民間医療・家伝薬








村医師の誕生








医師の村方引き請けと村役人の医療








流行病と医療 783








飢饉と流行病








疱瘡と疱瘡神








コロリの流行と退散祭り








医師による医療 786








種痘の導入








蘭方医の活躍


第四節





近世の学問 791








寺子屋・私塾 791








文字と民衆








寺子屋の成立と普及








寺子屋での学習








藩学 803








達道館の設立








小諸藩明倫堂








田野口藩の尚友館








牧野花紅と大給恒








諸学の展開 808








心学のひろがり








成章舎・敬業舎と庶民教化








和算を学んだ人びと


第五節





地方文人と文芸 813








敬忠と好謙 813








地方文人の輩出








敬忠と蹴鞠








吉沢好謙の活動








郷土史へのめざめ








俳諧・和歌 820








立羽流俳諧と瀬下閑鴎








立羽流から五色墨派へ








吉沢鶏山蕉風俳諧と門人








春秋庵白雄と佐久俳壇








小林葛古と幕末佐久俳人








連歌・和歌・狂歌








都からの文化 833








文人の往来と文雅








亀田鵬斉の佐久来遊








大梅と道本








その他の文教工芸
第三編







近世後期

第十章






村の変貌


第一節





災害と飢饉 839








浅間山の大噴火と天明の飢饉 839








連続する不作と水害








浅間山の大噴火








天明の飢饉








文政と天保の飢饉 851








文政の凶作








天保の飢饉








寛政と安政の水害 861








寛政の千曲川大洪水








安政の水害


第二節





豪農と貧農 868








地主の成長と村 868








村々における地主の土地占有








志賀村と地主








下平尾村の困窮








野沢村並木七左衛門の村政関与








並木新田








貧農の生活と小作 879








凶作と貧農








小作百姓の生活








潰れ・欠落と百姓株の維持








小作米滞りと小作出入








新子田村小作地返還闘争 889








返還闘争の概要








新子田村の実態

第一一章






貨幣・商品経済の進展


第一節





農間稼ぎと手工業 895








養蚕の発達 895








手前遣いの養蚕








商品としての繭生産








繭仲買人と蚕種業








養鯉 906








源助びるも








水田養鯉








酒造業 910








酒造統制








酒造仲間








酒造の実態








水車屋 919








手工業 922








紺屋








製瓦業








前山焼き








諸職人 927








職人の増加








職人仲間と手間賃


第二節





諸産業の拡大 932








専業化する諸業 932








企業的動き








鉱業への進出








米の流通 936








米の流通と市場








地主と仲買人








商人の郡外進出 941








商人の江戸進出








大和屋の経営








信州屋蕎麦店








商人と宮・門跡


第三節





交通運輸の変貌 947








中山道の交通運輸 947








継立ての実態








交通量の増加








宿・助郷出入








負担に苦しむ助郷村々








休役・代助郷








加宿・増助郷








加助郷・当分助郷








助郷制度の破綻








岩村田宿刎銭騒動 977








刎銭








刎銭割り渡し要求の展開








弾圧と直訴闘争








刎銭騒動と赤壁








交通運輸の諸相 987








駄賃稼ぎと入山道








日影新道と岩村田宿








つぶされた八郡新道

第一二章






動揺する領主支配


第一節





岩村田藩の財政窮乏 999








御用達に依存する藩財政 999








御用達の選任








上塚原村池田父子の抵抗








御暮方積帳








御用達休役願一件








藩借財の累増 1013








増える出費と藩の対応








八田家と岩村田藩財政








高まる御用達などへの依存








神津半右衛門と岩村田藩








弘化三年の藩財政と御用達


第二節





田野口藩の財政窮乏 1030








藩財政の改革 1030








御用達と藩財政








寛政の財政改革








仕送り人制度








文化の財政改革








藩財政の窮乏 1042








郷借の行き詰り








文政期の藩財政と諏訪岩波家








天保以後の藩財政


第三節





幕府領の施政 1049








寛政の改革 1049








寛政期の諸政策








代官教諭書








化政期の改革 1055








信濃国取締役と取締出役








取締役制








天保の改革 1063








乱発される触








経済政策・年貢政策

第一三章






農民のたたかい


第一節





天明の上州・信州打ちこわし 1071








天明三年上州・信州打ちこわし 1071








打ちこわしの経路








打ちこわしの被災者








打ちこわしと「真の一揆」








騒動の鎮圧と取り締まりの強化 1083








打ちこわし勢の解体と逮捕者








取り締まりの強化








天明六年の凶作と領主の対応


第二節





騒動のひろがり 1094








幕府領の動き 1094








文化十年の騒動








文政の上州騒動








越訴・直訴








根々井騒動 1103








代官大塚氏の同族争い








代官制の改革








二つの橋








田野口領の投訴騒動 1106








投訴の経過








訴人の追及








前嶋発多

第一四章






開港と幕藩制支配の解体


第一節





政局の破綻 1115








開港と攘夷 1115








黒船の渡来








安政の大獄








政局の転換 1122








和宮の降嫁








水戸浪士の通過








長州征伐 1144








第一次征長








第二次征長


第二節





幕藩体制の変化 1150








諸藩の改革 1150








領主の幕政参与








田野口藩の軍制改革








岩村田藩の軍制改革








小諸藩の軍制改革








新城下の造成








藩政の変化








藩財政の窮迫








幕府の非常防備策 1173








郡中取り締まり体制








兵賦と農兵








御影役所の施政








根々井知行所の動向


第三節





開港後の経済変動 1200








産業の進展 1200








新産業の導入








蚕糸業の進展








商業の進展 1203








農産物の商品化








蚕種商い








江戸商いの展開








繭糸商いと貿易 1216








繭商い








生糸商い








貿易の開始








生糸・蚕種の輸出








社会構造の変化 1232








商業集落の形成








貨幣の普及








金融業の進展








景気変動








農民層の分解


第四節





世直し情況の進行 1242








民衆の抵抗 1242








村政の破綻








助郷村の衰微








農民の生活








災害と農民








貢租と農民








富農と草莽 1258








富農層の動向








角田忠行の活動








水野丹波と前期平田学派
章節目次