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駒ヶ根市誌 近世編 I
出版:1989年/出版元:駒ヶ根市/編集者:駒ヶ根市誌編さん室
章節目次
第一章







近世社会の成立 1

第一節






伊那郡近世の胎動 3








近世の始まり 3








織田信長の伊那郡侵攻 5








信忠進攻記録








武田家臣団の離反








中世の終焉(しゅうえん)








第一次毛利時代








家康の五か国領有時代と伊那郡 16



(一)




家康の伊那郡支配 16








在地領主の向背と家康支配 18








在地領主の動向その一 下条氏








その二 小笠原氏と知久氏








その三 保科氏と藤沢氏








市域の小領主たち 28








下条氏から保科氏へ



(二)




家康支配の深化 34








伊那代官の設置と在地領主 34








伊那代官菅沼定利








下条頼安の死








小牧・長久手戦前後








家康の関東転封・その前後 39








伊那郡における家康検地








関東転封

第二節






近世社会の成立 47








豊臣時代の到来 47



(一)




毛利秀頼の入部と地方支配 47








毛利・京極時代の支配








上穂村の知行主



(二)




兵農分離の進行 51








地侍の消滅








地方知行と地侍の排除








近世武士階級の誕生



(三)




京極高知のこと 57








太閤検地と村の成立 59



(一)




太閤検地―その意味と結果― 59








太閤検地の前と後 60





(1)


地侍的土地所有の実態 60





(2)


検地施行と村の変貌 64








さく合い否定と小百姓の創出








検地条目と石高制








上穂村の太閤検地帳から 69





(1)


検地帳の概貌 69








検地帳の記載様式








一筆当り面積








村位等級と石盛








名前のいろいろ





(2)


名請形態と階層構成 74








自作農的百姓の場合








多少の疑問と結論



(二)




近世村落の成立 79








百姓の村








石高制と村








年貢村請制の成立



(三)




毛利・京極両氏支配下の年貢 83








果して二公一民であったか








江戸幕府の継承
第二章







江戸幕府成立後の伊那郡支配 89

第一節






領域の細分化と支配者の変遷 91








村落別支配者の変遷 94



(一)




赤須村 94








飯田領の時代 94








小笠原氏時代








脇坂氏時代








幕府領への編入 101





(1)


飯島陣屋支配の時代―寛文十二年~文政三年― 101








飯島陣屋の機能的推移








陣屋の職員構成








支配石高の推移








代官群像








新井白石の代官評と実態





(2)


板倉領の成立と解消 110





(3)


松本預所(あずかりどころ)への編入 113








松本預所の成立事情








赤須村の編入事情








飯島陣屋止置願とその後の推移



(二)




中沢郷十二か村 125








保科氏時代 126








保科氏入封事情








保科氏家系と保科正之のこと








保科氏との無縁化








正貞その後








保科氏の施政








鳥居氏二代 135








高遠入封事情








鳥居氏の地方(ぢかた)支配








鳥居氏と苛(か)政について








暫定的な幕府領の時代―元禄二年八月~元禄四年二月― 141








内藤氏時代の展開―元禄四年~明治二年― 145








高遠拝領








家系の維持








参覲交代(さんきんこうたい)と内藤氏



(三)




上穂村 159








御領上穂村 163





(1)


徳川家康領と朝日受永 163








榑木成(くれきなり)村の成立








朝日受永のこと








受永の知行








受永の仕事





(2)


千村預所の成立 174








預所の成立まで








千村氏の家系と閲歴








上穂村と千村氏








私領上穂村 186





(1)


旗本遠山知行所 186








関ヶ原役以前の遠山氏








関ヶ原役後








上穂村「拝領」事情








遠山氏の上穂村支配








預り支配考








遠山氏の没落





(2)


旗本近藤知行所 199








旗本近藤氏








伊那郡入封前後








四、三〇〇石の収支



(四)




光前寺領の成立 214








朱印状の拝領








光前寺の地方支配
第三章







土地と農民 227

第一節






太閤検地後の伊那郡検地 229








検地施行概況 229








脇坂検地 233



(一)




脇坂検地の特徴 234








脇坂検地と新田開発








脇坂検地と石盛



(二)




赤須村の検地帳から 243








検地帳の記載様式








耕地面積と石高








農民の階層構成








慶安二年の農民像








高遠領の検地(I) 255



(一)




鳥居検地 255








寛永検地 256








寛永検地の存否








鳥居氏の生産力認定








明暦検地 261





(1)


明暦検地の性格 261








等級認定の訂正








元禄検地との比較





(2)


大久保村の現況 268








御領上穂村の延宝検地 270








検地の動機








検地基準と検地結果








検地と百姓








高遠領の検地(II)―元禄検地 281



(一)




検地経過 281



(二)




検地帳から 283








大久保村の検地帳から 284








検地帳の構成








生産力認定








一人別名寄








中沢七か村の検地結果 292








品等別耕地面積








東伊那五か村の検地結果 297








検地帳外書から 301








山林原野の登録状況その一―中沢








同上その二―東伊那








除地について








元禄検地と小農民の自立育成策 311








高見村における家抱の名請状況








中山村の検地帳と分附記載
第四章







年貢と課役 321

第一節






年貢・その推移の概要 323








制度の変遷








定物成(じょうものなり)制年貢

第二節






村郷別年貢の推移 328








赤須村の年貢 328



(一)




飯田領時代の年貢 328








定物成(じょうものなり)について








小笠原氏の支配と年貢 332








内容に対する多少の検討








幕府領時代の年貢 335








脇坂氏支配と年貢 337



(二)




幕府領への編入と年貢 341








地域別生産力の再評価








畝引検見の時代








年貢量の推移








有毛検見(ありげけみ)法の採用と享保期の年貢増徴








宝暦期の年貢と有毛検見取の深化








百姓の動向と定免願








定免制(じょうめんせい)時代の展開








年季と免率の推移








後期の年季切替増米








高遠領中沢郷十二か村の年貢 372



(一)




保科氏の支配と年貢 372



(二)




鳥居氏と年貢 376



(三)




幕府領の二年と有毛検見法の採用 380



(四)




内藤氏高遠領の年貢 385








年貢仕法の継承








有毛検見法から定免制へ








百姓の反応








定免制以後の年貢








年貢収納と移出先








金融業者と扶持米








十二か村年貢量一覧








私領上穂村・近藤知行所の年貢 410



(一)




年貢量の推移 410








定物成制と近藤氏



(二)




苛政(かせい)の時代 414








越訴状(おつそじょう)から



(三)




越訴始末 420



(四)




年貢米の受払い 423








千村預所御領上穂村の年貢 427



(一)




榑木成村(くれきなりむら)の成立と消長 427








徳川家康と榑木成村








私領渡しと蔵入地の減少








資源の涸渇(こかつ)と榑木成の消滅








榑木の規格



(二)




榑木年貢の実際 437








山方村と里方村








千村預所の榑木生産量



(三)




年貢制度の流れと榑木年貢 443








金納制と矛盾への対処
第五章







近世の村、その成立と展開 449

第一節






村と支配組織 451








近世初期の村方騒動 451








肝煎(きもいり)の時代



(一)




上穂村の村方騒動 454








お供はイヤ








たとい同心これ無く候とも・・・・・・








村入用疑惑








御進物負担は迷惑








組頭はいらない








津出(つだ)し費用迷惑のこと








庄屋役返上願



(二)




善内の失脚―赤須村の場合― 461








村と村役人 465








村役人と呼称の変化








組頭の出現








百姓代と村方三役の成立








村役人と給与 481








私領上穂村の場合








御領上穂村の場合








赤須村の場合








中沢郷各村の場合

第二節






村と住人 487








正徳六年上赤須村人別帳 487








百年後の上赤須村








その他二、三か村の実例 493








御領上穂村の場合








中沢郷の場合








巨大地主の成立と百姓

第三節






村域の変化 502








赤須村 502



(一)




赤須村六か村の成立 502








行政機能と村








六か村の成立








中沢の村々と分村 510








下高見村の分立








その他の事例
第六章







水と林野 519

第一節






水利 521








初期の用水と利用慣行の成立 521








上の井と下の井








農民的水利の形成








特権的水利と解消








特殊な用水利用

第二節






治水と新田開発 535








初期新田開発概況 535








赤須村の新田開発概況








新田開発の停滞と挫折








寛文期の新田開発と延宝検地 541



(一)




兵次郎新田開発事情 541








天龍川護岸事始め








開墾の進行



(二)




大田切川と川除林(かわよけばやし)の設置 550








延宝新田検地 552








延宝六年検地








兵次郎新田の検地

第三節






林野と入会慣行の成立 559








初期山論と山林権益の形成 559








山論の意義








山論一覧



(一)




中世的山林権益と山論 564








南山山論 564








赤須氏と南山の山林支配権








紛争の発生と経過








内済と裁許








馬札場山論 572








貞享元年山論と中世的権益



(二)




権力と権威―山論と解決方法― 575








大松尾(おおまと)山論 576








高見村伊勢宮(いせみや)祭祀由来








菅沼村と入会権








どうが入問答 579



(三)




領主権力と山論 581








大田切山論 581








大田切山





(1)


第一次大田切山論 583








慶長期山論








寛永期山論








領知異動と入会権紛争 590



(四)




中田切山論―変貌する山論― 593








位置と山論の経歴








赤須村と田切村の山論 596








山論の性格








幕府裁許の意義
第七章







宗教統制と寺檀制度の成立 605

第一節






キリシタン禁制の歴史 607








キリシタンの伝来・そして禁圧 607








政治権力とキリシタン








訴人褒(ほう)賞制度








再び京極高知について








中沢郷のキリシタン騒動 615



(一)




事件の経過 615



(二)




僧丹瑞の刑死 618








丹瑞の自筆履歴書「行状」








類族令と寺請制度 626



(一)




「類族令」と丹瑞の類族 627








「類族令」の適用範囲








丹瑞の類族








類族の取扱い



(二)




寺請制度と宗門人別改帳 631








寺檀制度の成立 631








江戸幕府と寺院法度(はっと)の制定








檀家役不履行と引導拒否一件








宗門人別改帳とその推移 638








寺請制の始まり








脇坂氏支配下の宗門御改帳








幕府法令の整備








制度化後の改帳の一、二例








赤須町における改帳の一例








安永五年法令と改帳の戸籍簿化








その他一、二の実例
章節目次