伊賀良村史
出版:1973年/出版元:伊賀良村史刊行会/編集者:伊賀良村史編纂委員会
章節目次
序編







村の自然環境 1

第一章






村の位置 3

第二章






村の地形・地質 5


第一節





木曽山地 5


第二節





飯田盆地 7








伊那層の分布








洪積期の天竜層








段丘の形成








現河岸の沖積期段丘








山麓扇状地の開析と土石流

第三章






水系 14


第一節





河川 14


第二節





地下水と飲用水 16
第一







考古編 21

はじめに






はじめに 23

第一章






旧石器時代(先土器時代) 24



一、




旧石器文化



二、




土器の出現

第二章






縄文時代 28



一、




縄文草創期



二、




同早期



三、




同前期



四、




同中期



五、




同後期



六、




同晩期



七、




伊賀良における縄文時代の主要遺跡




1、



立野遺跡




2、



山口遺跡




3、



西ノ原遺跡




4、



中央道遺跡調査の縄文時代遺跡

第三章






弥生時代 38



一、




前期



二、




中期



三、




後期



四、




伊賀良における弥生時代の主要遺跡




1、



大東・酒屋前・滝沢尻遺跡




2、



上金谷遺跡

第四章






古墳時代 45



一、




古墳の概念



二、




古墳の変遷




1、



前期古墳




2、



後期古墳



三、




伊賀良の古墳



四、




古墳時代の遺跡

第五章






歴史時代の遺跡 55



一、




平安時代の伊賀良の遺跡



二、




中世の伊賀良の遺跡

第六章






伊賀良の遺跡概観 61
第二







古代・中世編 69

第一章






古代 71


第一節





古代概説 71


第二節





条里制と古代水田 74








条里制








伊賀良村北方の条里制跡








その他の古代水田地域


第三節





東山道と育良駅 78








育良駅址諸説








殿岡の育良駅址推定場所








殿岡駅址説批判・付記


第四節





荘園の発達と地方における武士の発生 85








荘園の発達と律令制国家の頽発








名主・武士の発生








伊那郡の荘園








伊賀良庄








伊賀良庄年貢の掠奪








農業技術

第二章






中世 89


第一節





概説 89



一、




鎌倉時代



二、




南北朝と室町時代








貨幣流通の拡大と商業・手工業の発達








戦国大名の土地構造と新しい方向








農業技術


第二節





鎌倉時代の伊賀良 93








伊賀良庄の地頭








地頭代官の四条金吾頼基








地頭居館址と古井筋跡








名主と在家


第三節





室町時代の伊賀良 97



一、




小笠原氏と伊賀良庄








小笠原貞宗








長秀と大塔合戦








政康と結城合戦








小笠原氏の内部争い



二、




室町時代の伊賀良諸郷








大瀬木・三日市場の開発



三、




小笠原氏と伊賀良井の開発








一色について



四、




小笠原氏関係の伝承・遺跡


第四節





戦国期の伊賀良 108



一、




武田氏の伊那経略



二、




武田氏の衰滅と織田・徳川軍の侵入








坂西氏叛き








小笠原信嶺これを討つ



三、




武田・織田・徳川の領有形態








武田氏の領有形態








二つの殿岡さし出し帳








貫文高と石高
第三







近世論 123

第一章






支配関係の変遷 125

第二章






近世初期の支配形態と農村 130


第一節





土地制度―検地帳の検討 130



一、




秀吉の天正検地―下殿岡村検地帳



二、




小笠原氏の慶長検地―下殿岡村検地帳








下殿岡村境の変更



三、




脇坂氏の慶安検地―下殿岡村検地帳








開墾の進展



四、




その他の村の脇坂検地帳




1、



土地生産力の比較




2、



上殿岡村の田の分布




3、



大瀬木村の耕地分布




4、



三日市場村の耕地分布




5、



各村の名請百姓・作人


第二節





貢租 162



一、




京極・小笠原交替期



二、




天領時代(慶長十八年―天和二年)



三、




脇坂時代(元和三年―寛文十二年)




1、



地方知行と藩の規制




2、



地方知行の資料


第三節





村の構成 188



一、




役百姓



二、




家族形態と農業経営



三、




肝煎と小使

第三章






中期以後の支配形態と農村 208


第一節





飯田領の新田検地と年貢 208



一、




各村の新田増加状況



二、




切り添え



三、




新田の石盛り・年貢率


第二節





飯田藩年貢米の処理 224








飯田藩の御定借


第三節





小物成・賦役・その他 232



二、




賦役








御城役と臨時役








御小人勤め



三、




運上金・国役金


第四節





高須藩領中村の年貢 240



一、




高須藩領年貢の特色



二、




年貢米の処理



三、




賦役―領内普請のプール制


第五節





木曽伝馬の助郷役 263


第六節





村貫ぎ・村役 278



一、




村貫ぎ



二、




村役



三、




下郷貫ぎ


第七節





御触書・村定め 292



一、




御触書



二、




村定め


第八節





村方三役と五人組 302


第九節





各村の庄屋交替と村方騒動 310



一、




大瀬木村の庄屋交替



二、




中村の庄屋交替と村方騒動



三、




下殿岡村の庄屋交替と村役人の勢力争い



四、




その他の村の庄屋交替


第十節





農民階層の分化変動 326


第十一節





借屋・借地人 329


第十二節





戸口・家族構成・婚姻 339



一、




宗門帳



二、




各村の戸数・人口



三、




家族構成



四、




婚姻



五、




村民の宗派・寺院


第十三節





下人・奉公人 356


第十四節





厄介・勘当・無宿者 362

第四章






水利と井せぎ 367


第一節





伊賀良井 368



一、




開さくの歴史



二、




松川一番堰の権限



三、




井の慣行



四、




井普請・井貫ぎ


第二節





荒井(新井) 389



一、




開さくの歴史



二、




分水・水割・枝井口



三、




井貫ぎ・井普請


第三節





茂都計川筋、元禄の水論 399



一、




宮川井水論



二、




大瀬木村と中村の水論



三、




安政元年の争論


第四節





三日市場井の水論 412



一、




三日市場村と中村大洞水論



二、




長清寺用水論



三、




三日市場村と大中村の水論



四、




鳥屋井水論


第五節





水溜堤 424


第六節





井せぎと水車 427

第五章






山林の利用と入会山論 429


第一節





近世の山の利用形態 429


第二節





西山の入会山論 430



一、




大瀬木山の入会論争




1、



上殿岡村との山論




2、



下殿岡村との山論




3、



竜丘地区五か村との山論




4、



沢志路山論



二、




清内路山入会論



三、




高鳥屋山・大明神原争論



四、




梨子野山論



五、




中村・久米村の黒川入会論



六、




笠松山入会論



七、




丸山兵部の新田計画と藩の草山調べ



八、




闇り沢山論



九、




押ノ沢山論



十、




太平部落の開発


第三節





東部段丘崖・南部丘陵の刈敷山論 488



一、




下殿岡村と名古熊村の境論



二、




下殿岡村と駄科村の境論



三、




経塚原刈敷山論



四、




臼井刈敷山論



五、




牧山刈敷山論



六、




光明寺洞刈敷山論


第四節





入会山の利用と管理 502








斧運上








屋材木








鍛冶炭








杣稼ぎ








木地師








上木売り








入会山の自主管理








御林


第五節





笠松山騒動 512


第六節





私有林 514

第六章






交通 520


第一節





伊那街道 520


第二節





庶民の旅行 521



一、




関所と手形



二、




順礼の旅



三、




上層百姓の旅



四、




講社代参旅行



五、




おかげ参り



六、




伊那の札所


第三節





中馬による商品荷物の動き 536



一、




中馬の発達・宿場との争い



二、




飯田を中心とする商業の発達


第四節





馬頭観世音 546

第五章






産業 548


第一節





農業 548



一、




耕地



二、




田の作物・稲の品種



三、




畑作物



四、




肥料



五、




猪対策


第二節





商品作物と家内工業的副業 558



一、




干柿



二、




養蚕と糸引き



三、




殿岡もめんと真綿



四、




紙すき



五、




酒造業



六、




三日市場の土鍋焼と朝臣洞の窯跡



七、




水車


第三節





村の手工業者 574


第四節





商業 576



一、




飯田藩領農村の商業



二、




高須藩領中村の商業


第五節





農村の金融―無尽講 582








中村の富くじ


第六節





地主・小作制の発達 592



一、




土地の売買



二、




領主より多い地主取分



三、




大地主の発生―平田家

第八章






凶作・飢饉と貯穀 606


第一節





年貢減免・御借米・御救米 606


第二節





天明の飢饉 612


第三節





天保の飢饉 617


第四節





備荒貯蓄 621



一、




飯田藩の貯穀政策



二、




大瀬木村の貯穀



三、




高須領中村の貯穀

第九章






藩財政の窮乏と農民 631


第一節





御用金と家臣の俸禄減給 631


第二節





享保の二分増米 639


第三節





千人講騒動、付鼎足講 643


第四節





御定借・御仕送・御用達 653



一、




藩財政は富商・豪農の手へ



二、




平田喜三郎、御仕送御用達となる



三、




藩借財の後始末


第五節





高須藩の財政困窮 660

第十章






維新の変革と農村 663


第一節





国内防備と冥加上納金 663


第二節





野組の編成と鉄砲献上 665


第三節





水戸浪士の通行 667


第四節





維新の動乱と夫役出動 672



一、




長州征伐不参のいきさつ



二、




飯田藩主、大阪警衛役へ



三、




東山道総督軍に属し出役


第五節





官軍先鋒隊の伊那通過 678


第六節





物価騰貴と世直し一揆 686


第七節





二分金騒動 691

第十一章






寺院・神社 698


第一節





寺院 698



一、




長清寺



二、




惣教寺



三、




円通寺



四、




増泉寺



五、




真慶寺



六、




堂庵


第二節





神社 715



一、




育良社



二、




熊野社



三、




矢抜社



四、




神明社



五、




八幡社



六、




奥位社



七、




八幡社(中村)



八、




その他



九、




神社と芸能娯楽








江戸時代、飯田藩領の米価表 729
第四







近代編 733

第一章






明治前半期の地方行政―二十二年町村制施行以前― 735


第一節





地方行政機構の変遷 735



一、




戸籍区の設定



二、




両中村一つになる



三、




大区小区制



四、




第一次伊賀良村の誕生



五、




伊賀良村の分離復旧



六、




分離後の自治村



七、




六か村連合戸長役場設けらる


第二節





新しい戸籍と戸数・人口 757


第三節





地租改正 766



一、




古い形の貢租―明治七年迄―



二、




地租改正作業の経過



三、




地価修正運動の展開



四、




農民自身の手による土地改め出し



五、




還禄士族への土地払下げ―長清寺・円通寺の上地官有地―


第四節





学校教育の発足 790



一、




学校創立金・元資金募集



二、




学区取締と学校世話人



三、




各村学校の創立



四、




初期学校の実態



五、




学校経営費



六、




三日市場支校の独立



七、




伊賀良学校への統一


第五節





開産社 808


第六節





旧藩貯穀の引継運営 811


第七節





衛生行政 818


第八節





初期の徴兵制 823

第二章






町村制実施以後の村政―明治二十二年から― 825


第一節





町村制施行による第二次伊賀良村の成立 825



一、




成立の経過



二、




新村の性格


第二節





区の自治運営 834



一、




区の会計面から



二、




区の規約―区民権をめぐって―


第三節





村財政の推移と特徴 851



一、




歳出



二、




歳入


第四節





学校の分離・統合をめぐる紛争―村政の最重要問題― 868



一、




中村支校の分離独立



二、




上からの統一強制と紛争



三、




大正十一年、再度学校統一問題おきる



四、




大不況下、村債による校舎建築



五、




郡下の難治村といわれる



六、




中村部校の廃止


第五節





学校教育 899



一、




小学校



二、




中学校



三、




実業補習学校―青年学校



四、




下伊那農業高校定時制分校


第六節





一市七か村合併による新飯田市の発足 925


第七節





戸数・人口 528



一、




戸口の推移



二、




その他の人口動態・構造








歴代名誉職(村長・助役・村会議員) 933

第三章






山林原野の諸問題 939


第一節





山林原野の官民有区分 939



一、




筑摩県による官民有区分



二、




長野県による再調査と民有地取上げ



三、




「地元」「入山」の称を廃し、「共有」となる


第二節





官有地の民有引直し、払下げ 950



一、




旧大瀬木村の官有地返還運動








細田原の分割



二、




中村、二つ山官有地の払下げ



三、




三日市場村の官有地払下げ



四、




社寺官有地の返還


第三節





大平山をめぐる諸問題 963



一、




地租改正時における大平部落との紛争



二、




大平部落の専断行為(明治中期)



三、




四区二つに割れて法廷で争う



四、




大平区民の共有山侵略



五、




共有山の分割



六、




摺小木山御料林の払下げ



七、




飯田市上水道の水源地



八、




奥石牧場=スキー・キャンプ場



九、




村有への統一と分裂


第四節





地租改正時における押ノ沢山論 989



一、




松川入り入会六か村、四か村排除を計る



二、




伊藤大八を立て大審院まで争い勝つ



三、




勝訴後の争いと山の分割


第五節





地租改正時における闇り沢山論 998



一、




入会公有地地引帳提出までの紛争



二、




法廷で争い、四審のすえ勝つ


第六節





清内路山入会その後 1005


第七節





高鳥屋山・大明神原入会その後 1008



一、




分割までの経緯



二、




大明神原開墾と小作争議


第八節





梨子野山預り入会その後 1015


第九節





笠松・大沢山の経営管理 1019



一、




共有山入費



二、




共有山の保護管理



三、




山の立木売却、その他


第十節





本沢山の経営管理 1039


第十一節





地付刈敷山の行方 1048



一、




大瀬木の秣山



二、




北方の茸山



三、




三日市場の地付刈敷山争論


第十一節





各区の共有林野と私有林 1062



一、




各区の共有林野



二、




私有林

第四章






井せぎと水利 1066


第一節





伊賀良井と荒井 1066



一、




藩の置きみやげ―風越の井林



二、




井の維持管理



三、




松川の水利権をめぐって



四、




荒井取入口工作についての両井紛争


第二節





黒川の利用計画 1089



一、




江戸時代の引水計画



二、




明治期の関心



三、




大正期、村営電気計画



四、




昭和初期、伊山耕地整理組合計画



五、




清水沢の引水実現と沢城温水溜池



六、




飯田高原観光開発


第三節





茂都計川井せぎの水利慣行 1098



一、




災害復旧工事による分水率の変更



二、




中村区のおびただしい小井せぎ


第四節





村内井せぎの総括 1102

第五章






交通 1105


第一節





伊那街道に代わる三州街道の開さく 1105


第二節





久米街道の改修 1110


第三節





道路改修と村費補助 1114

第六章






産業 1121


第一節





産業構造の移り変わり 1121



一、




明治初中期



二、




明治末・大正・昭和戦前期



三、




昭和二十年以後(戦後)


第二節





農業 1141



一、




米作



二、




田の裏作物



三、




畑作(普通作)



四、




果樹



五、




畜産


第三節





養蚕と蚕糸業 1155



一、




養蚕



二、




桑苗



三、




蚕種



四、




製糸業



五、




真綿


第四節





水引、その他の農家副業 1177


第五節





農地の所有状態と経営規模 1180



一、




明治から昭和戦前の状態



二、




戦後の農地改革


第六節





農業技術と肥料の進歩 1188



一、




農業技術の改良



二、




農具



三、




肥料


第七節





農業団体 1201



一、




明治期の農業振興団体(共修社ほか)



二、




農会



三、




産業組合―農業会―農業協同組合


第八節





商工業 1227



一、




中村の今昔



二、




現在の商工業
付編







人物誌(年代順・二五人) 1239
編集後記 1269
章節目次