[目次をPDFで見る(2,764.KB)]   [書籍の外観を見る(80.KB)]
上田市誌 22巻 人権の確立と女性のあゆみ
出版:2002年/出版元:上田市誌刊行会/編集者:上田市誌編さん委員会
章節目次
第一章







身分制社会と被差別部落

第一節






身分の世の中 5








上田城下町絵図 5








江戸時代の上田城下町








侍町をみる








灰色に塗られた町








庶民と武士 7








朧夜の出来事から








武士への慮外禁止

第二節






被差別部落の成立と役割 11








「かわた」から「えた」へ 11








真田信之時代の毛付帳








かわた頭小十郎








かわたの身分化








かわたの役割 13








延宝の飢饉と施粥








元禄の飢饉と非人








非人の取置き








盗賊をめぐる動き 14








延宝・貞享の盗難事件








盗人への対応








火付盗賊改の設置








上田藩の盗賊対策








かわたの組織化 17








かわた頭役の世襲化








元禄一二年の「御改之御帳」








領内かわたの組織








宝永三年の領内村々明細帳

第三節






被差別部落の活動と変動 20








役割の拡大と分担 20








町や村での役割








長吏」の仕事








盗人の縄取








心中の取り扱い








部落の役儀二三役








取り締まりの強化 23








正徳五年の改帳








享保十一年の取り調べ








寛保三年の取り締まり








内部の変動 25








寛保二年の大変








文化元年の仲間騒動








文政六年の赤房論








天保十三年の徒党・逃散








幕末期の活動 28








部落の茶屋みせ








浪人などの追い立て








和宮一行の通過








桑畑を見廻る








江戸時代の庶民意識 30








「只今は御慈悲の世にて」








「其節後悔致さず候よう」
第二章







近代社会と部落解放

第一節






明治と被差別部落 35








解放令と被差別部落 35



(1)




解放令布告のころ 35








解放令の布告








名字と戸籍








牛馬の飼育数と部落の役割



(2)




宗教の中に残る差別 37








服喪と神仏分離








白山信仰と部落








差別的な戒名








明治十八、九年ころの苦しい生活 39








人力車の「稼業願」








「貧困者」の調査








税金の滞納








生活難渋の不就学

第二節






解放運動の組織化とひろがり 41








運動の組織化に向けて 41



(1)




信濃同仁会 41








信濃同仁会の創立








信濃同仁会第二回総会








会計からみた同仁会の活動








初期の改善事業



(2)




小県水平社 44








小県水平社の結成








水平社運動をめぐって








運動のひろがり 46



(1)




農民自治会と水平社 46








農民自治会の結成








自治運動と水平社運動



(2)




信濃同仁会の組織強化 48








中堅指導者講習会








青年連盟の結成



(3)




融和条項・山林問題の解決 48








融和条項を提出して解決








山林問題批判で演説会を開く



(4)




解放運動と糾弾 50








水平社の徹底的糾弾








水平社運動のひろがりと停滞








信濃同仁会の合理的糾弾

第三節






戦争と解放運動 53








日中戦争前後の解放運動 53



(1)




日中戦争前後の農村部落 53








部落の少女が製糸工場へ








昭和九年の実態調査の結果








昭和十八年の部落の農業








部落経済問題と融和運動



(2)




改善運動 56








地方改善の応急施設事業



(3)




農村経済更生運動と融和運動 57








更生実行組合生まれる








暁少年団の精励








融和事業完成一〇か年計画








太平洋戦争下の解放運動 59



(1)




戦時体制への移行と部落 59








農村更生運動その後








融和事業一〇か年計画その後








満州移民の取り組み








部落と満州移民



(2)




新機構による融和事業の推進 61








長野県同仁会の設立をめぐって








融和運動「要綱」の改訂








県水平社創立十五周年大会



(3)




戦時下の解放運動 63








水平社の解散意見








全国水平社最後の大会








水平社の消滅








同和奉公会の発足
第三章







昭和戦後の人権確立の動き

第一節






部落解放の取り組み 67








部落解放運動の台頭 67








長野県での取り組み








上田市の部落解放運動








部落解放行政 68








県の取り組み








合併前町村の同和行政








もう一つの村の同和行政








上田市の同和行政








部落解放学習 70








上田松尾高校社会科クラブの活動








上田染谷丘高校部落解放研究会

第二節






部落差別の実態 74








嫁ぎ先の差別に死の抗議 74








結婚差別事件の統計








結婚までの経過








興信所の調査書届く








自殺までの経過








運動体・行政の抗議行動








裁判闘争へ








判決








自治会隣組編成の中での差別―自治会総会で解決― 78








不自然な班編成の告発








自治会総会での取り組み







字の区域の名称の変更について―市議会の決議― 79








周囲とかけ離れた地番字名








上田市が改正を約束








企業内での差別事件―糾弾集会開かれる― 80








事件の経過








事件の背景

第三節






同和行政の展開 82








同和対策措置法と人権確立の動き 82



(1)




社会教化審議会から部落解放審議会への移行 82








行政から市議会に提案








満場一致で可決



(2)




同和対策事業推進委員会の設置 83








市民総力をあげて同和問題解決へ








事業の反省と新たな事業計画



(3)




同和対策課の設置 85



(4)




同和教育課の新設 86



(5)




市民運動の展開 86








初めての市民集会








第一回部落差別をなくす市民大行動



(6)




同和対策集会所で成人学級 88








同和対策集会所完成








集会所で何をしたらよいか








講座が始まる








私たちのムラの歴史を書く








環境改善事業 90








実態的差別の解消








地区道路等の整備








住宅対策








墓地の整備と差別戒名








地域活動センターの完成 93








塩田解放会館








城南解放会館








中央解放会館

第四節






関係機関での同和問題の取り組み 94








上田市企業同和教育推進連絡協議会の結成―企業で― 94








発足の経過








結成総会開催








「部落差別をなくす上田市人権啓発推進委員会」―市民レベルで― 96








発足の経過








設立総会








活動状況








「上田市差別撤廃と人権擁護に関する条例」の制定―行政で― 98








法律の延長と条例の制定
第四章







国際理解と福祉

第一節






国際化の進展と外国人の人権 101








国際化の進展 101








統計からみた外国人の推移








国際交流の取り組み








国際交流担当の職員配置








市民レベルでの国際交流活動








コラム・東信地区在日朝鮮人の人権を守る会結成








コラム・外国人労働者の人権問題








赤坂建設の取り組み

第二節






福祉と人権 106








福祉行政の推進 106








福祉行政の現況








子どもの成長を守る環境づくり








高齢化社会における老人福祉








心身障害者福祉の現況








点字図書館の開館と利用者








上田市社会福祉協議会の活動 109








住民主体の活動








ボランティア活動の取り組み








コラム・「ふれあいと感動」を私たちに・・・長野パラリンピック聖火リレー・・・








コラム・石井基金による盲導犬貸与事業
第五章







女性と「家」―近世から近代へ―

第一節






結婚と離婚 近世― 115








結婚の成立と縁女送り書 115








縁女送り書と送り返書








執持人と鉄漿親








番所を通る女房たち








下女を連れての嫁入り








結婚年齢と通婚圏 118








女たちの結婚年齢








通婚圏とその変化








許されない結婚(相対死) 120








ひとり娘と総領息子








離縁の形態と離婚率 121








不縁送り書








多かった離婚








夫の病死による離縁








再婚の夫が病死継子からの離縁








夫の兄と再婚した女








夫の欠落で実家に戻る女房








妻からの離縁願い 124








侍屋敷への駆け込み訴え








妻の着物を無断質入れした夫








暴力ふるう婿を離縁した女房








後家と家 128








後家の役割と相続








女戸主になった家付き娘








後家の離縁と財産分与








孤独なひとり暮らしの後家たち

第二節






家事と育児 近世から近代へ― 131








江戸時代、農家の女たち 131








一之沢農家の女房








越戸村井沢家の女たち








春蚕・夏蚕秋の取入れ








食料の保存








女の仕事と家事・育児








農繁期に開かれた託児所 134








養蚕農家の育児と子守








塩尻村に託児所開設








浦里村の公営託児所








託児所開設に難問








託児所の子どもたち








常設保育所と無認可託児所 137








上田明照会の甘露園








長時間保育と無認可保育所

第三節






女たちの生きざま 近世― 138








孝女として表彰された女たち 138








孝女表彰の意義と『孝民伝』








母の願いをかなえた善光寺参詣








父を助け穀屋を手伝う娘








老いた母の介護で生涯を終える








再婚もせずに家と子に尽くす母








さからう女たち 141








家長の兄に背き訴えられた母と妹








家出を繰り返し別居を願った嫁








夫と子を捨て逃げた女








村と家を捨て無宿となった女








江戸後期を迎えて 144








男たちとたわぶれる








続く駆込訴








踊への参加








芸能に生きる








絹の着物を着る








地場産業の先頭に立つ








コラム・江戸時代の刑罰(庶民の場合)








仕置








付加刑








上田藩の仕置
第六章







女性の教育と労働―近世から近代・現代へ―

第一節






学ぶ女たち 近世から近代・現代へ― 157








寺小屋で学ぶ 157








女子用教科書「百人一首」








寺子屋のなかの女子の数








『女今川』とその周辺 158








河内山寅の学習歴








心得なくては叶わぬ事なり








紅・白粉は女の嗜み








産前・産後のこころえ








不就学女児たち 162








低かった女児の就学率








子守学校の設置








「ボロかくし」の改良服








裁縫科設置で就学率向上








良妻賢母の教育と女学生 164








教育勅語と女子の務め








高等女学校の良妻賢母教育








女子の高等教育に疑問








地域の要望による実業補習学校








産業教育を受ける 166








女子を対象とした蚕業教育








人気が高かった鑑別手








教師をめざす 167








保母養成の上田保母伝習所








女教師が増加する








上田女子技芸学校 168








信濃教育会が裁縫教育改善








鎌原に女子技芸学校








ミシンの使用法も習う








雛型裁縫を導入








裁縫教授法の講習会も開催








上田女子短期大学の創立 171








創立から国文科増設まで








建学の理念と教育目標








コース制の導入

第二節






働く女たち 近世から近代へ― 173








奉公する女たち 173








質物となった女たち








舞田村の下女たち








かいたすけ








季節雇いや日雇いの増加








遊女になった女たち 176








飯売奉公の女たち








飯売奉公で殺された女








炊事奉公から逃げ帰った女








伊勢山村の梓神子(巫女) 178








神事舞太夫と梓神子たちの旅立ち








近代産業への貢献 180



(1)




製糸工女 180








器械製糸常田館の創業








工女生活の一日








永年勤続者と模範養成工








年ごろの娘は製糸工女に








人権無視の工女登録制度



(2)




電話交換手 182








電話交換業務の開始








電話交換手の仕事








交換手の給料と休日








採用方針に不満続出








福利厚生の改善








保健・医療に携わる 184



(1)




産婆(助産婦) 184








産婆制度の整備








出産支援の巡回産婆








多忙な助産業








生活・育児指導も産婆の仕事








受胎調節の実施指導








共同助産院の開設



(2)




医師 187








女医への狭き門








女医という職業の選択と苦労








教育現場での活躍 188



(1)




女教師 188








女教師のさきがけ








島木赤彦の女教師批判








明治・大正期の女教師








ある女教師のあゆみ








農村に生きる 191



(1)




蚕種屋の主婦 191








蚕種・養蚕業と女性の「理想」








蚕種屋の主婦の働き








農閉期の仕事と娯楽








コラム・女性の髪型の変遷
第七章







地域と女性たち―近代・現代―

第一節






地域と女性たち 明治・大正期








花柳界の盛衰と廃娼運動 199








遊廓の設置と娼妓たち 199








貸座敷楼の売り上げと税金








「豆」と呼ばれた女の子








待遇改善を要求した酌婦たち








花街の芸妓参詣デモ








廃娼運動と遊廓の衰退








上田婦人談話会 203








上田婦人談話会の成立








女子手工部の設置








困難となった会の運営








慈善演芸会開催








女教師の活動(一) 204








活発な女教員たちの協議








小県上田女教員会の研修








愛国婦人会 206








慈善の心に富む女子








小県愛国婦人会第二回総会








上田での加入状況








大日本婦人会に統合








地域婦人会(一) 208








明治三十年代に結成








ある婦人会のリーダー








(表)地域婦人会設立状況








処女会 209








婦人会を母体に誕生








婦人会・処女会幹部協議会開催








双葉会の誕生








東京の指導者講習会に参加








多彩な事業を実施








昭和三年度双葉会予算








コラム・「明治・大正期の物価」

第二節






地域と女性たち 昭和期― 213








女教師の活動(二) 213








給料男女差別撤廃運動








婦人部存続をめざして








女子青年団 215








国・県が設置奨励








上田女子青年団創立








処女会の公娼廃止請願署名








女青の十年度予算と事業








「上田市連合女青」の発足








勤労報告隊として出動








女子実践婦人会 217








生活改善をめざす








一市三郡の女性が懇談








違反するのは非常な恥辱








リーダー早川むめ








市議会に女性議員を








地域婦人会(二) 220








国防婦人会神川分会








金属回収と物資供出








疎開学童を慰問








上田市連合婦人会








第一〇回連婦研修会








会員の減少傾向つづく








塩田婦人会結成








地元選出市議会議員と懇談会








特養ホームで奉仕活動








婦人検診車の巡回を実現








別所線存続運動に共同歩調








バス停と駅に有線電話
章節目次