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松本市史 第三巻 民俗編 
出版:1997年/出版元:松本市/編集者:松本市
章節目次
第一部







松本市域に生きる

序章






小宇宙としての松本盆地 3


第一節





小盆地松本の世界 4








小盆地の創世 4








湖水の伝説








須々岐水神社の伝説








マチとヤマ 11








カンバと盆








大街道








マチとサト 21








マチ場の人糞








養蚕と製糸工場








インコの供養








姫宮神社と万寿塚








マチとサトとの境 29








かよい農家

















親方と自由職人








マチ場のなかに 37








縄手という空間








辰巳の庭








よそとのつながり 41








犀川通船








菓子の流通


第二節





城下町松本の秩序 48








説話のなかの城下町 48








城下のイメージ








生命のありか








稲荷の相貌








デザインされた景観 55








江戸時代の町割りから現代へ








川と堀の役割








西堀の形成








象徴としての十王堂








秩序を維持するもの 62








マチの表と裏








鳶のいたマチ








鳶のくらし








鳶と大店

第一章






自然とくらし 71


第一節





山のくらし 72








山とこころ








山里の言い伝え








むじな








山と神々








山と交通 79








峠を越える神








峠の行き来








山の道普請








山での運搬








山の生産 85








山の手入れと木材生産








炭焼き








焚き物生産








きのこと山菜








トヤバ








狩猟








山と里との接点 95








サトにあらわれる動物








山と水


第二節





水とくらし 100








水とこころ 100








七夕行事と川








盆行事と川








水と異界

















水辺の情景 107








川の氾濫とお瀬引








川と共同作業








水辺の行事と遊び








川と魚








水と生活感 115








水となりわい








田鯉








お菜洗い








飲み水とつかい水








風呂と洗濯








用水と出水 126








用水と出水








ため池

















ホリ








井戸








温泉

第二章






ムラとマチの交流 135


第一節





ムラの意識とマチの意識 136








それぞれのくらし 136








ムラとマチのくらしを追って








農家にくらして








転居と結婚








一銭店に生きる








マチの表と裏








マチに嫁いで








ムラからマチへ 154








マチのイメージ








遊びに行く








ムラとマチの葛藤 158








マチに住む








嫁ぎさきのイメージ








ムラの改善


第二節





農家の生産と出荷 164








稲作農家の施設園芸 164








稲作との複合生産








きゅうり栽培の工夫








カーネーション栽培の工夫








トルコキキョウ栽培の工夫








畑作地の農家経営 174








桑畑から野菜畑へ








中山の野菜栽培の工夫








今井のレタス栽培の工夫








和田のすいか栽培の工夫








セロリー栽培の工夫








適地にいとなむ果樹栽培 184








ぶどう栽培の工夫








りんご栽培の工夫


第三節





マチの商いと特産品 188








中町のあたらしい商店街づくり 188








蔵のあるまちをめざして








蔵づくりの建物にくらして








くらす人のまちづくりを








季節の移ろいのなかで 197








新春のにぎわい初荷と飴市








雛市のたつ生安寺小路








伝承されるさまざまな特産品 204








犀川通船で運ばれた松本押絵雛








行商人が運んだお神酒の口








松本の独特の七夕人形


第四節





路上の情景 215








道とくらし 215








道とくらし








馬の背による運搬








人力車と乗合馬車








オート三輪








製糸工場で働く工女








深志公園








道と風物詩 222








道と風物詩








四大節








カイコガミサマ








八坂様








笛吹きのおじさん








えびす構荒れと道普請

第三章






松本を生きる―女・こども・老人― 233


第一節





女のくらし 234








はじめに 234








農家の女たち 235








一人前ということ








嫁と労働








サイフと家風の継承








商家の女たち 243








店と奥








外にでない商家の女たち








女主心得








花街の女たち 249








花柳界というところ








花柳界に生きる








「男の甲斐性」という遊び


第二節





こどもの世界 255








自然のなかで 255








マチの子の遊び








ムラの子の遊び








自然の認識








こどもの役割 265








家のこども








ムラのこども








現代のこども








こどもと老人 275








おおぜいの家族のなかで








祖父母と孫








老人の優しさ








知恵の断絶


第三節





老人のくらし 282








隠居の日々 282








隠居生活今昔








社会と老人








老人のつきあい








生と死 290








老人の一人ぐらし








生き甲斐








生と死

第四章






人々のきずな 297


第一節





ムラの創生 298








語られた村 298








ムラを語る








ムラのなりたち 301








地域をさすことば








ムラになるまで


第二節





ムラのしくみ 305








町会・常会・隣組 305








はじめに








中山地区








入山辺地区








新村地区








今井地区








町会・常会の変化 310








社会の再編成








権利と義務








組合と年齢によるあつまり 316








農家組合








水利組合








森林組合








青年団








一人前








婦人会とこども会


第三節





庚申仲間と隣組 325








庚申仲間 325








庚申仲間と葬儀








隣組 331








隣組と葬儀








婚礼をささえる人々


第四節





同姓・本家分家 336








同姓 336








同姓の成員








親分・子分








同姓でおこなうこと








祝殿








祝殿をめぐる言い伝え








墓と同姓








あつまる機会








本家と分家 349








本家と分家








ちかい人








イエ(家)








香典帳のなかから 356








葬儀


第五節





つきあいにともなう義理 361








つとめる義理 361








つきあいから義理へ








義理と機会








義理の範囲








葬式の義理 365








組・同姓・庚申仲間の手伝い








親戚と縁者のつとめ








死者につくす香典と供物








死後の供養につくす贈答








婚礼の義理 371








組や同姓のつとめ








親戚のつとめ








御祝儀の変化








ハネオヤのつとめ








妊娠・こどもの祝いの義理 375








妊娠・出産のつとめ








こどもの祝いのつとめ








建築儀礼の義理 377








建前のつとめ








家移りのつとめ








不慮の義理 379








災害見舞い








病気見舞い








贈与から義理へ 381








おすそわけの贈与








節季と節供の贈与

第五章






季節の推移 385


第一節





一年のくらしぶりと食生活 386








季節と食べ物 386








季節感のあるくらし








彼岸のころ








節句のころ








田植えのころ








真夏のくらし








稲刈りのころ








冬のくらし








食べるという楽しみ 422








楽しみとしての食生活








年中かわらない食べ物








祭・婚礼などのとくべつな食べ物








食べ物にたいする工夫と変化








マチという空間


第二節





年中行事さまざま 437








くらしに根ざした行事 437








くらしのなかの多様な行事








正月をむかえる準備








年取りから正月へ








小正月








春のよろこび








夏をむかえて








七夕と盆








秋から冬へ








行事が生まれ、行事がかわる 469








かわりゆく行事








あたらしい行事








復活した行事と消えた行事

第六章






祈りと安らぎ 483


第一節





祭りの情景 484








祭りの情景 484








休み日と祭り








若者が集う








マチに育まれたもの 488








びょうぶ祭り








舞台








お囃子








笛吹き








夜ばやし








舞台の引き手








舞台引きまわし








マチの祭り








ムラに育まれたもの 505








お船祭り








若い衆の役割








祭りの準備








お囃子








笛吹きの伝承








宵祭り








祭りの日








直会








民俗芸能の創造 514








神林青年団の試み








農民劇


第二節





人生の祈りと救い 518








小絵馬の奉納と祈り 518








神社と堂の小絵馬








受験生の願い








赤ん坊や幼児への親の願い








結婚の願い








子さずけと安産の願い








病気・厄除けと諸々の願い








社寺と道祖神像碑への祈り 525








二年参りと初参り








夏越のはらい








道祖神像碑への女性の祈り








人生儀礼の祈り 529








赤ん坊のお宮参り








幼児の七五三参り








結婚した女性の祈り








厄年の祈り








老人の祈り








病気治癒の祈り








代参講とマチの稲荷信仰 536








三峯講の信仰








戸隠講の信仰








マチの稲荷信仰

第七章






生活の向上にむけて 541


第一節





生活の変化 542








はじめに 542








『広報』にみる生活改善 543








生活改善のねらい








台所改善の問題点








台所をめぐって 548








燃料の確保








いろりからカマドヘ








水の確保








食器の変化








葬式の手伝い 558








葬儀の実際








手伝いの姿








変化する葬式








民間葬儀場の開業








S社と葬式








民間葬儀場を利用したMさん








変化の要因


第二節





新興住宅地のくらし 570








地域の形成 570








新興住宅地の出現








地域社会の形成








あらたな生活 575








あたらしい住宅地に寄せる想い








在来地域との関係








自分たちの社会を作る








地域文化の形成にむけて―祭りの創造― 583








祭りとイベント








心を寄せるもの
第二部







分布図でみる松本の民俗

第一章






社会生活 593








ふるい家をなんとよぶのか 594








共有林とはなにか 596








村の馬 598








青年のあつまり 600








だれが「同姓」か 602








「同姓」でなにをしますか 604








イワイデンとは 606

第二章






生産・生業 609








昭和初年ころのおもな仕事はなにか 610








雪形をみて苗代作り 612








苗代にはなにを供えたか 614








カリシキはたんぼの肥料 616








田植えの手伝いにはだれを頼んだか 618








イイは労力の交換 620








田の草とりにはだれを頼んだか 622








神道祭りは稲刈りの目安 624








雑穀はなにを作ったか 626


10





蚕を一年間に何回飼育したか 628


11





秋蚕はあたったか 630


12





冬の副業にはなにをしたか 632


13





越前鎌と信州鎌 634

第三章






交通・交易 637








玄関のなかのよび鈴 638








家の前の道をどうよぶか 640








田畑へ行く道をどうよぶか 642








道は共同で管理する 644








雪をどこまでかいたか 646








辻をどうよぶか 648








峠のイメージ 650








代参の旅は遠出の機会 652








旅人はどこで休んだか 654


10





行きだおれ人がでたら 656


11





北のショイコ、南のセイタ 658


12





ジョロタからセナカアテへ 660


13





運送馬車はなにを運んだか 662


14





どのような行商人が訪れたか 664


15





車の通行と無人販売 666


16





災厄を祓う寺社詣で 668


17





より多くの収入をえるには 670


18





奉公にはどんなかたちがあったか 672

第四章






衣生活 675








なにを寝巻に着たか 676








朝起きてなにに着がえるか 678








下着はどんなときに着がえたか 680








マチへ行くときにはおしゃれして 682








洗濯は何日おきにするのか 684








洗濯はどんなところでしたか 686








洗濯機がつかえる 688








洗い張り 690








裁縫はだれに習ったのか 692


10





いつごろまで機で織っていたのか 694


11





着物や下駄を新調するとき 696


12





足袋を履いたりはんてんを着るのはいつごろからか 698


13





浴衣を着る期間 700

第五章






食生活 703








御飯には雑穀を入れたか 704








漬物 706








昔ながらのフリーズドライ方式での保存 708








魚をどのように手に入れたか 710








どんな肉を食べていたか 712








どんな昆虫を食べたのか 714








山菜はどんなものを食べたか 716








蕎麦粉の食べかた 718








小麦粉の食べかた 720


10





味噌づくりをしたか 722


11





醤油づくりをしたか 724


12





ヨセはいつ食べるか 726


13





ホウトウとは 728


14





エゴとはなんだろう 730

第六章






住生活 733








どのような屋敷構えか 734








土蔵と納屋の造りとつかいかた 736








自家用の野菜畑 738








水道以前の飲料水の施設 740








母屋はどのような造りか 742








母屋の土間はどのようにつかったか 744








食事の部屋と勝手場 746








母屋の寝室はどの部屋か 748








仏壇で先祖を祭る供養 750


10





母屋に祭られる神棚 752


11





いろりの仕組みとつかいかた 754


12





採暖用具にはどんなものがあるか 756


13





新築祝いはどのようにするか 758

第七章






人の一生 761








安産祈願はどこにお参りするか 762








産飯を食べて一区切り 764








初宮参りはどのようにするか 766








食い初めはどのようにするか 768








一人前で大人の仲間入り 770








仲人はどんなつとめか 772








ハネオヤはどんなつとめか 774








嫁入りはどのようにするのか 776








嫁の婚家への入家儀礼 778


10





死後の生団子などの供えかた 780


11





出棺をどのようにするか 782


12





土葬と墓づくり 784


13





死後の供養をどのようにするか 786


14





無縁仏と祭りかた 788

第八章






年中行事 791








松はどのような場所にむかえたか 792








元旦の朝に芋汁を食べるか 794








三九郎はどんな行事か 796








節分の厄除け飾りはどのようなものか 798








二月八日の行事になにをするか 800








田植えじまいにはどんなことをするか 802








青山様はどのようにかわってきたか 804








ぼんぼんはどのような行事か 806








七夕にはなにを飾るか 808


10





七夕の雨についてのいわれはなにか 810


11





盆のカンバはどのようにひろがったのか 812


12





月見にはなにを供えるか 814


13





冬至にはなにを食べるか 816


14





年取りの魚の代表はなにか 818

第九章






民間信仰 821








道祖神はどのような神か 822








庚申講とはどのようなものか 824








甲子講とはどのようなものか 826








山の神はどのような神か 828








神は便所にも祭られるか 830








災いはどのようにして避けるか 832








祝神とはどのような神か 834








商人の祭る神にはどのような神があるか 836








伊勢講とはどのようなものか 838


10





三峯講とはどのようなものか 840


11





天神様とはどのような神か 842


12





月待講にはどのようなものがあるか 844


13





秋葉講とはどのようなものか 846


14





台風や暴風などの被害を防ぐにはどのようにするか 848


15





害虫の被害を防ぐにはどのようにするか 850


16





雨乞いはどのようにするか 852

第十章






民俗芸能・娯楽 855








祭りの練り物にはどのようなものがあるか 856








お船祭りやひき舞台の祭りをになったのはだれか 858








人々を引きよせた祭り 860








素人芝居はいつ演じられたか 862








素人芝居の流行 864








神楽にはどんなものがあったか 866








御柱祭にみられる芸能 868








盆踊りにはどんなものがあったか 870








旅芸人にはどんなものがあったのか 872


10





相撲はだれがとったか 874


11





力くらべになにをつかったのか 876


12





男の子の遊び 878


13





女の子の遊び 880


14





遊び場はどこだったのか 882


15





遊び友だちはだれだったのか 884
あとがき







あとがき 893
章節目次