長野県史通史編　第六巻　近世三

長野県史通史編　第六巻　近世三
出版：1989年／出版元：社団法人長野県史刊行会／編集者：長野県

章節			目次	頁
第一章			飢饉体験と村の変動	1
	第一節		天明の飢饉と騒動	2
		一	天明の飢饉	2
			浅間大焼け
			大焼けの被害
			天明三年の飢饉
			米価の騰貴と窮民
			天明六年の飢饉
			農民と領主の対応策
		二	天明の騒動	22
			天明の上信騒動
			松代藩山中騒動
			飯田の米騒動
	第二節		貧富の差と凶荒対策	32
		一	貧富の差の進行	32
			豪農と貧農
			欠け落ちと潰れ百姓
		二	飢饉体験	43
			天明飢饉記の成立
			村法・家訓と飢饉体験
		三	凶荒・救貧対策	51
			幕藩領主の救荒対策
			松代藩の難渋村御手入れ制
			村の救恤策
			困窮者救助無尽と貸しつけ講
			村金貸しつけ制
	第三節		離農の動き	69
		一	人口の変化	69
			信濃の人口動態
			家族構成の変化
			通婚圏の変化
		二	農業経営からの離脱	78
			農業経営と諸かせぎ
			借地・借家人
		三	奉公人と日雇い	87
			出奉公人と抱え奉公人
			奉公人の実態
			日雇い・賃かせぎ人
			飯盛女
	第四節		文政・天保の飢饉と善光寺地震	102
		一	文政の凶作	102
			文政八年の凶作
			訴願と教訓
		二	天保の飢饉	108
			天保四年の凶作
			天保七、八年の飢饉
			穀改めと穀留め
			施米・施粥
			囲い穀の放出と買い入れ米
			訴願と騒動
		三	善光寺地震	127
			地震と災害
			善光寺町の震災
			地すべりと犀川湛水の決壊
			諸藩の対応と地震情報
第二章			村方騒動と百姓一揆	139
	第一節		村方騒動・小作騒動と領政批判	140
		一	村方騒動の激化	140
			名主入札をめぐって
			村役人と小前騒動
			多様化する村方騒動
		二	小作騒動の拡大	149
			小作騒動の動き
			小作騒動と村方騒動
		三	町方騒動と領政批判	159
			町の変化と騒動
			岩村田領民の治政批判
			阿島騒動
	第二節		百姓一揆の高まり	172
		一	訴願運動の激化	172
			一揆の性格変化
			『出入軍方記』は語る
			入奈良本の庄屋出入り
			百姓一揆の特異地域
		二	冥加・運上新法と一揆	178
			金遣いの経済へ
			飯田藩の紙問屋騒動
			高遠藩わらじ・木綿騒動
			御用金をめぐる一揆
		三	浅野騒動と沓野騒動	190
			飯山藩の浅野騒動
			複雑な背景
			佐久間象山の開発策と沓野騒動
			沓野騒動の経過
		四	赤蓑騒動	206
			赤蓑騒動の打ちこわし
			世直し一揆の先駆
第三章			養蚕業の発達と商品流通	213
	第一節		養蚕業と商業的農業の発達	214
		一	桑畑の拡大	214
			養蚕奨励と藩営桑園
			桑畑開発と出入り
			桑苗育成と桑葉売買
		二	養蚕業の特色	228
			養蚕経営
			夏蚕・秋蚕の導入
			養蚕技術と設備
			蚕種の生産と流通
			繭の使途と販路
			糸市出入りと糸会所
		三	商業的農業の発達	252
			木綿栽培の盛行
			煙草の生産と流通
			米の商品化と稲作の進歩
			商品作物の多様化と諸業の奨励
			金肥の増加と下肥出入り
	第二節		民富の形成と殖産	266
		一	農村手工業の発展	266
			北信の絞油業
			上田紬、上田縞
			綿打ちと諏訪小倉
			鋳物師
			紙漉き業の発展
			飯田元結と阿島傘
			諏訪の鋸と寒天
			石灰焼きと窯業
		二	中馬の繁栄と通船	299
			信州・三州中馬論
			中馬の馬宿
			各地の中牛馬活動
			天竜川通船
			千曲川通船
			犀川通船
		三	民富の形成と投資	328
			富の偏在と投資
			用水と新田の開発
			鉱山の開発
			温泉かせぎ
			砥石・枡・秤の販売
			信州蕎麦大坂店
			佐久鯉
			道・橋の普請
	第三節		商圏のひろがり	352
		一	地域市場の発達	352
			市と在町紛争
			村での諸営業
		二	全国市場との結合	361
			信濃産江戸移出品
			江戸売りと旅師
			信濃出身江戸商人
第四章			幕藩支配の再編成と村の生活	371
	第一節		幕政改革と信濃	372
		一	寛政改革と信濃	372
			代官と手附の新規登用
			貯穀の奨励と組合村の設定
			風俗取り締まりと代官の教諭
			中之条代官所の公金貸しつけ
		二	郡中取締役と組合村	385
			郡中代と郷宿
			組合村と取締役の任命
			信濃国悪党取締出役制
		三	天保改革と信濃	396
			天保改革の実施
			取り締まり体制の強化
	第二節		藩政の改革	405
		一	諸藩の財政難対策	405
			飯田藩の財政と仕送り人
			高遠藩の文政財政改革
			高遠藩の天保財政改革
		二	諸藩の改革	418
			松代藩真田幸貫の改革
			松本藩の改革
			須坂藩の改革
	第三節		村の生活の変化	430
		一	身分・格式の動揺	430
			在・町役人の格式序列争い
			抱百姓の自立
			百姓身分の変化
			「えた」身分の変化
			「部落」の役割の増大
			「部落」取り締まりの強化
			「部落」解放への動き
		二	女の生活と家の変化	452
			宗門改め帳の女たち
			女の若年結婚と寡婦
			自分を生きる女たち
		三	衣食住の向上と新風俗	465
			衣類の多様化
			食生活の向上
			住居の改善
			風俗の変化
第五章			庶民文化と教育の進展	489
	第一節		信濃の学芸と小林一茶	490
		一	文人結社	490
			学芸の隆盛
			漢詩文と書
			和歌・国学
			狂歌
			生花・謡曲
		二	俳諧の流行と小林一茶	500
			有力俳人の輩出
			俳人一茶と信濃の俳人たち
		三	武士層の学芸と藩校	509
			信濃各藩の藩校と郷学
			松代藩文武学校の設立
			高遠藩進徳館の設立
			藩校の教育
			維新期の藩校改革
		四	立川流と美術・工芸	518
			立川流三代
			画家の輩出
			葛飾北斎の来信
			刀工山浦兄弟
		五	諸学の発達と蘭学	536
			農民の経験科学
			信州の本草学・博物学
			考古学のめばえ
			和算のひろがり
			在村の蘭学
			医師と庶民生活
	第二節		庶民信仰	563
		一	御嶽参りと山岳信仰	563
			木曽御嶽山信仰の転換
			木曽御嶽山信仰の特色
			戸隠山と諸山の信仰
			修験道と木食
		二	野仏と寺社参り	579
			信濃の石仏
			観音と地蔵
			庚申と道祖神
			寺社参りと札所
		三	村祭りと遊芸	593
			領主の祭礼規制
			歌舞伎と人形芝居
			さまざまの遊芸
			遊び日の増加
	第三節		寺子屋の発達と文化伝承	611
		一	心学講舎	611
			信州心学の開祖中村習輔
			須坂藩の教倫舎
			植松自謙と時中舎
			心学者の活動と思想
		二	寺子屋の教育	623
			寺子屋・私塾の普及
			私塾・寺子屋の師匠
			教諭所・共立学問所としての寺子屋
			寺子の学習課程と往来物
		三	若者組	637
			村の変化と若者組の活躍
			若者組の構成と運営
			文化の伝承と受容
			領主と村の規制
		四	庶民世界のひろがり	646
			私日記の出現
			『年代記』の世界
			お役所知らざるところ
			農事と災害
			新知識の名主就任
		五	村離れの人生	656
			他所者入りこみ
			無法者
			「愛情」と自己主張
			無供養の不安と人生
			村をこえる世間知
			村のきびしさ
第六章			開国と経済・社会の変動	673
	第一節		黒船来航と藩論・世情	674
		一	黒船来航と江戸湾警備	674
			黒船問題と朝幕関係
			黒船来航と松代藩
			信濃諸藩の対応
			江戸湾警備と人夫徴発
		二	藩論の動向	685
			開国諮問への諸藩答申
			松代藩論の不統一と象山
		三	世情	689
			さまざまな動き
			黒船情報のひろがり
	第二節		横浜開港と蚕糸業	695
		一	開港と交易	695
			和親条約から通商条約へ
			開港後の政局と貿易
			飯田地方の横浜生糸商い
			諏訪商人の生糸横浜出荷
			上田藩産物会所の横浜交易
		二	蚕糸業の発達	723
			座繰り製糸の普及
			諏訪製糸業の経営
			蚕種業の発展
			養蚕業の展開
	第三節		物価騰貴と庶民生活	743
		一	米価と諸物価の高騰	743
			開港後の階層分化
			米価の騰貴と民衆生活
			諸物価の高騰と賃金
		二	産物会所の再編成と民衆	757
			松代藩の産物会所
			上田藩の産物会所
			松本藩の産物役所
			豪農商の産物会所構想
第七章			幕末動乱下の信濃	775
	第一節		民衆思想の成長と平田派国学	776
		一	南山一揆と世直し思想	776
			幕末動乱の世へ
			南山一揆の展開
			上層農と貧農との対抗
			世直しの神
		二	神道の普及	786
			神道への改宗の動き
			神道信仰のひろがり
		三	平田派国学者の活動	792
			信濃における国学運動の系譜
			平田派国学の受容と門人帳
			各地の平田派結社
			『古史伝』板行と本学霊社
			勤王志士の誕生
	第二節		和宮と水戸浪士の通行	812
		一	和宮の東下	812
			和宮の東下問題のおこり
			和宮通行と信濃諸藩
			和宮通行と農民の負担
		二	水戸浪士の通行	822
			水戸浪士のおこり
			和田峠・樋橋合戦
			伊那谷通行と国学者
			伊那谷通過の波紋
		三	街道騒然	837
			参勤交代緩和と人質帰国助郷
			悪徒横行
	第三節		軍事改革と農兵	842
		一	幕藩関係の変化	842
			信濃諸藩主と幕府
			長州征伐と信濃諸藩
		二	軍制改革と農兵	851
			松代藩の軍制改革
			上田藩の軍制改革
			諸領の改革
			幕府の兵賦令
			禰津知行所の兵賦
			幕府領の兵賦
	第四節		京都政界と志士	869
		一	藩論の動揺と政情	869
			佐久間象山派と長谷川昭道派
			京都政情と諸藩
		二	志士の活動	881
			近藤茂左衛門・山本貞一郎
			伊藤軍兵衛
			高松平十郎・角田忠行
			赤松小三郎
			薩邸浪士隊へ参加した人々
			伊那谷に潜伏した志士たち
	第五節		木曽騒動とお札降り	893
		一	世直しの動きと木曽騒動	893
			信濃の世直し状況
			飯田・駒場の打ちこわし
			村方騒動・小前騒動
			木曽騒動の発生
			「世ならし」意識
			佐久の騒動と上州
		二	お札降り	907
			お札降り・ええじゃないか
			下伊那のお札降り
			上伊那の熱狂
			諏訪の降札
			木曽谷の高揚
			松本平と北信への伝播
			維新の夜明けへ
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