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長野県史 通史編 第一巻 原始・古代
出版:1989年/出版元:社団法人長野県史刊行会/編集者:長野県
章節目次
序章







信濃の風土と歴史 1








信濃の自然と山河 2








日本の屋根








三つにわかれる気候と植生








信濃の地域区分








東西・南北の十字路








地域と住民の意識








信濃の南と北 9








一国一県の長野県へ








移庁・分県問題のおこり








古代の分国と移庁








信濃をめぐる国境争い








国府と守護所の分立








幕藩体制の信濃








信濃の道と交通 18








石をもとめる道








古東山道から令制東山道へ








鎌倉街道と伝馬・宿駅の設置








中山道につながる道








街道から鉄道へ








信濃の産業と文化 24








南北の先土器文化








縄文文化の中心地








弥生・古墳時代の地域色








地域をこえた律令制の浸透








馬生産の中心地








「信濃布」とよばれた麻布








北の善光寺と南の諏訪社








貨幣の流通と市の成立








善光寺信仰と新しい仏教の動き








木曽の林業と中馬稼ぎ








養蚕の奨励








京文化の流入と信濃一国への意識








「蚕糸王国」への歩み








蚕糸業から教育へ








教育界の割拠性と「信濃の国」








自由教育の発展








戦時下の信州教育








「信濃の国」の県歌指定 43







移庁・分県問題への終止符
第一章







信濃史の黎明 45

第一節






最古の住民の登場 46








先土器時代の構成 46








先土器時代の名称








先土器時代の古さ








先土器時代文化の繁栄








激しい火山活動








氷河の時代








先土器時代の自然と文化 52








更新世の自然環境








野尻湖底のナウマンゾウ








信州ロームと絶滅動物の化石








最古の狩猟民 57








ナウマンゾウの狩人








旧人から新人の文化








原始狩猟文化の発達 61








道具の多様化








ナイフ形石器の発達








槍先形尖頭器の出現








槍先形尖頭器の発達








ナイフから槍へ








北と南の狩人たち 69








ナイフ形石器の分布








黒曜石をもとめて








北の狩人








槍をもった狩人








先土器時代から縄文時代へ 78








日本の細石器文化








大型石斧をもつ文化








晩氷期から後氷期へ

第二節






原始文化の繁栄 90








縄文時代の構成 90








縄文時代の名称








縄文文化の成立








縄文時代の変遷








縄文時代の背景








森と高原の文化 95








土器の出現








食料と土器








弓矢の出現








魚撈のはじまり








押型文系土器の発達








縄文的生活の定着








人と文化の交流 105








栃原岩陰の住人








竪穴住居の生活とムラの出現








河をさかのぼる文化








東西文化の交流








集団生活の確立 114








後氷期の温暖な気候








地域文化の交流と発達








縄文集落の成立








阿久集落の構成と変遷








集落と立石








装身具の発達








生業活動と道具








縄文文化最盛期への基盤








山麓縄文文化の高揚 128








「井戸尻文化」の展開








縄文中期の文化








植物依存型の生業








食料加工技術の向上








縄文人のメニュー








縄文農耕論








縄文集落の姿








共同生活の広場








集落の構成








生活の領域








縄文的社会とその終わり 147








縄文文化の発達と精神生活








まつりの展開








柄鏡形敷石住居跡








配石墓の発達








まつりの盛行








中部高地的縄文文化の解体








自然環境の悪化








新しい生活の舞台








東西二つの文化








新しい時代への動き
第二章







科野国の成り立ち 165

第一節






農耕社会の定着 166








弥生時代の構成 166








弥生時代とその文化








弥生時代の成立








農耕社会の展開








農耕文化の波及と定着 169








稲作の波及








長野県への波及と発展








弥生文化の流入








弥生文化の定着








地域的文化の成立








農耕のムラと技術 177








段丘を生かした伊那谷のムラ








打製石器農耕具の発達








諏訪湖岸沖積地のムラ








埋もれたままの松本平のムラ








山麓台地の佐久平のムラ








自然堤防上の善光寺平のムラ








発達する善光寺平の弥生文化








ムラからクニへ 191








農耕社会の変化








弥生時代のムラと社会








南北文化圏の分立








文化圏と生産基盤








クニの芽ばえ

第二節






古代社会の基礎 204








古墳時代の構成 204








古墳時代の呼び名








古墳時代の時期区分








社会経済の復原








文献史学とのかかわり








高塚古墳の出現と社会 208








各地のクニ








在来土器の解体








外来系土器のふるさと








流出した土器と流入した土器








土器の移動とすまいの変化








古墳の出現








古墳づくりの背景








県下最古の弘法山古墳








葬られたのは将軍か








前方後円墳の登場








群在する小型埋葬施設








畿内と在地首長








古墳の被葬者像








中央支配の浸透 224








首長権のゆくえ








大和政権の実態








変わる古墳の分布








割竹形木棺と粘土槨








善光寺平にみる変化








積石塚と合掌式石室








ひろがる古墳づくり








伊那谷の古墳








中央と地方 234








中・小首長の台頭と変わる古墳








強まる中央権力と在来首長の没落








併存する前方後円墳








古墳群の構成








首長血筋の確立








異なる政治原理








古墳文化と大陸文化 241








大陸伝来の鏡








革新される技術








技術導入の諸段階








長頸鏃とU字形鍬・鋤先








住民の変化








変わる風俗








乗馬のはじまり








横穴式石室の展開








変わったものと変わらぬもの








群集墳と地域社会 254








広がる群集墳








佐久平の群集墳








森将軍塚にみる群集墳型








有明古墳群の場合








後期後半の古墳








各地の単独墳








群集する積石塚








横穴式石室は語る








馬具・環頭柄頭・鏡の副葬








群集墳に葬られた人々








編成される擬制的同族集団








複次葬から単次葬へ








ムラの生産と生活 267








生産をめぐる二つの評価








古墳時代のムラの立地








移り変わるムラ








鉄器化する農具








信濃の鉄製鍬・鋤先








玉造りのムラ








小鍛冶のムラ








須恵器と埴輪の製作








首長層の屋敷








古墳時代のムラの景観








多様化する竪穴住居








単位集団の変化と世帯の自立化








平地式建物の普及








大規模なムラ








古墳時代の終息 281








姿を消す前方後円墳








群集墳の消滅








考古資料から文献史料へ

第三節






大和政権と科野のクニ 287








大和政権の東国支配と科野 287








科野と信濃








大和政権の成立








『記紀』の系譜と諸伝承








四道将軍の派遣








豊城入彦の東国統治








誉津別伝説








科野国造とその支配 295








科野における豪族の成長








科野の名称の由来








伴と部








御名代の制度








他田部の場合








御名代制の意義








科野の御名代と科野国造








私部・壬生部と子代の民








采女と直丁








科野の部民








科野の諸氏族








アガミとミヤケ








科野人の百済における活躍








科野国造軍の組織








科野国造軍と大和政権








大和政権の支配の変化と科野 321








大和政権の動向








推古朝の政治








聖徳太子と科野








科野の帰化人

第四節






科野国へ 327








大化改新と科野 327








大化改新








東国国司の派遣と科野








科野国の成立 333








クニ・評制と里制の施行








斉明・天智朝の政治と科野








天智朝の政治








庚午年籍と科野








壬申の乱と科野 340








壬申の乱








大海人軍の主力となった科野兵








天武天皇の副都建設計画








天武・持統朝と科野 343








律令制度の整備








科野の封戸








庚寅年籍と科野
第三章







律令政治の展開と信濃 349

第一節






信濃国と諏訪国 350








信濃国府の成立 350








国府とは








科野国府の設置








小県国府の位置








諏訪国の設置と廃止 358








諏訪国関係の記事








律令政権と国の設置・廃合








国の設置・廃合の理由








諏訪国の場合








諏訪国の範囲と国府の位置

第二節






律令制度と信濃 368








律令制度の確立 368








大宝律令の完成








律令国家の統治組織








五〇戸一里制と郷里制・郷制








戸籍と計帳の作成








班田収授制








地方行政の組織 382








国司の任命と赴任








国司の任務と任期








国司と位階








国司の収入








員外国司の発生








郡の等級と郡司の定員








国司による郡司の統制








郡司の階層と任務








郡司の任用資格と新国造








信濃の郡司








地方政治監察官の任命








地方支配と文書行政 401








律令政治と公文書








文書行政と信濃国








四度使








信濃の郡と郷 406








郡と郷








伊那郡








諏訪郡








筑摩郡








安曇郡








更級郡








水内郡








高井郡








埴科郡








小県郡








佐久郡








信濃の郡郷の特徴

第三節






律令時代の租税 430








律令の租税制度 430








租の徴収と免除








調と庸








信濃の調庸








中男作物の制度








雑徭の運脚








仕丁と兵士








防人と衛士








贄の貢上








信濃関係の木簡 444








木簡の発見








木簡の種類と用途








中央と地方の財政 448








中央財政のしくみ








公出挙と地方財政








『延喜式』にみえる貢納品 453








『延喜式』の規定








調・庸と中男作物








交易雑物








年料別貢雑物と年料雑薬

















稲穀からの支出








その他の貢納物








貢納方法の変化と貢納物の性格

第四節






奈良時代の村落生活 462








鋳師屋遺跡群の性格 462








遺跡群の概要








集落の性格








食生活と生業 466








主食と穀物








野菜と果実








魚介類と肉食








道具と流通 470








硯と鎌








織物と紡錘車








交易の範囲








貨幣の使用の実態








住居と家の構造 477








竪穴式住居と掘立柱建物








空間利用と集落様相








呪術と信仰 481








人々と仏教








集落と神社








出土した祭祀遺物








鋳師屋遺跡群の祭祀

第五節






東山道 487








古道と官道 487








信濃の古道








信濃の古東山道








信濃の官道「東山道」








官道の役割と組織








東山道の通過地点 495








駅と駅馬








道と駅の現在地








東山道の基本的な性格








南信の東山道 498








神坂峠と阿知駅








伊那谷の道筋








伊那谷からの善知鳥峠








中信の東山道 507








善知鳥峠から松本平へ








刈谷原峠から麻績盆地へ








東信の東山道 513








曰理駅と浦野駅








海野郷と山道








佐久郡の東山道








碓氷峠と入山峠








北信の東山道支道 520








麻績盆地から善光寺平へ








曰理駅から田子駅へ








上水内の東山道支道








木曽路 526








「岐蘇山道」と「吉蘇路」








吉蘇路の道すじ

第六節






社と寺 531








古代の社 531








社の成立








国家の統制








神封の制








須波神と水内神 536








「須波・水内等神」の解釈








自然神から人格神へ








勅祭の目的








信濃の神が選ばれた背景








信濃国分寺 543








国分寺建立の詔








信濃国分寺の所在地








僧寺の発見と発掘








国分尼寺跡の発見








第三次発掘以後の国分寺








信濃国分寺の創建時と廃滅時
第四章







律令支配の変質と信濃 557

第一節






国府の移転 558








小県国府から筑摩国府へ 558








国府の移転








国府移転の事情








筑摩国府の位置 560








国府の位置








東山道と国府








国府推定地の再検討

第二節






律令支配の変質 568








東北経営と信濃 568








律令国家と蝦夷








蝦夷征討の推移








柵戸の移配








坂東と信濃の負担








律令政治の変質と信濃 580








地方政治の変化








国境の相論








良吏と信濃








国家財政の変質 591








調庸制の衰退








有力貴族と在地勢力の結びつき








中央財政の変質








寺社政策の転換 597








『延喜式』と官社制








官社制の展開と官社化の理由








信濃の官社








神階の昇叙








定額寺制の展開








信濃の定額寺








五ヵ寺の所在

第三節






駒と信濃布 615








古代の牧制 615








信濃と駒








牧のはじまり








令制の牧








御牧の出現








延喜式の制牧








牧経営の変質








私牧の隆盛








牧制度と信濃 626








牧の成立と科野








科野の騎兵








信濃の御牧








信濃の牧監








信濃牧監の特徴








信濃御牧の財源








信濃の駒牽








駒牽の変遷と信濃








駒牽の衰退








信濃の牧 640








牧の分布








牧子と牧馬








牧の一年








騎馬の飼養








牧の景観と施設








牧の遺構と遺跡








信濃布の登場 655








信濃布とは








信濃布の流行と用途








信濃布の摂関家への集中








信濃布と荘園の貢布

第四節






条里と荘園 666








信濃の条里 666








条里制と条里的遺構








条里的遺構の分布








分布の特徴と立地条件








発掘された埋没条里








表面条里の灌漑








埋没条里の灌漑








初期荘園の発生 693








初期荘園の成立








大野荘の形態








掘り出された荘家
第五章







古代から中世へ 701

第一節






東国の乱と信濃 702








東国の蜂起 702








俘囚の乱








僦馬の党と碓氷の関








東国・京と信濃 708








平将門の乱と国分寺の戦い








将門の独立政権樹立








信濃の飛駅使

第二節






国司制度の変質 715








摂関期の国司 715








受領の登場








国司と貢馬








摂関家と信濃








院政期の国司 724








白河院政の確立と信濃








信濃守藤原盛重の出生と立身








盛重の財力のナゾ








鳥羽・後白河院政期の信濃国司








知行国主の国務








国司の任国支配と在庁官人制の成立 735








国司の下向








境迎の饗








入府と神拝








在庁官人制の成立








留守所と国衙領








中世的税制への移行 746








国司による請負制の成立








中央政府と国司








国司と貴族・官庁








財政と税制の変化








荘園公領制の成立

第三節






平安時代の生活と村落 764








古代村落の変質 764








荒廃する村落








仁和の大洪水








発掘された大洪水跡








郡政の請け負い








農村の富裕者








婚姻関係を利用して








一一~一二世紀の農村 772








農業と田堵








変動する平安時代の村








山寺と郷








領主のいる村








平安時代の社会と生活 782








集落の立地








農業技術と道具








手工業と窯業








製鉄業と鋳物師








庶民生活の実態








官人の生活と新文物の流入








官衙行政の請負化








交通と流通

第四節






信濃武士の登場 806








寄進地系荘園の成立と発展 806








領主と寄進








治安の悪化と荘園制








国司と荘園整理








院政と荘園の乱立








権門貴族の荘園支配








武士団の登場 817








信濃武士の発生








国司・国衙と武士








荘園と武士








武家の棟梁と信濃武士








平家と信濃
第六章







信濃の古代文化 831

第一節






言語と文字 832








古代の信濃の言葉 832








東歌・防人歌の東国方言








平安時代の資料








文字文化の浸透 837








信濃関係の資料








信濃の墨書土器








信濃の文字文化

第二節






文学 844








『古事記』と『日本書紀』の神話 844








信濃の神話








『記紀』への搭載








信濃の風土記








万葉集の歌 848








信濃の国の枕詞








信濃の東歌








防人の歌








王朝文学と信濃の歌枕 855








歌枕の分布と特徴








歌人の往来








物語への影響








説話文学のなかの信濃 865








『日本霊異記』








仏教説話と軍記物








『今昔物語集』

第三節






宗教と信仰 870








真言宗・天台宗の普及 870








真言宗・天台宗寺院の分布








最澄の布教








山門派と寺門派








真言宗の普及








造寺造仏の盛行








山岳信仰のおこり 878








修験道








戸隠山








各地の霊場








善光寺信仰のはじまり 883








善光寺縁起








善光寺瓦








善光寺別当








善光寺詣でのはじまり

第四節






古代の美術 889








彫刻 889








奈良時代の金銅仏








平安時代の木彫仏








寄木造の出現








中央将来の仏像








工芸 903








戸隠伝来の工芸








金属工芸遺品
章節目次